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- ドクターズインタビュー
医師を目指したきっかけを
教えてください
父が医師だったので、その影響だと思います。医師として働く父の背中を見て、「自分も誰かの役に立つ仕事がしたい」と思うようになりました。内科を専門にしようと思ったのは、患者様に一番近くて、全身をしっかり診られる科だからです。さらに内科の中でも循環器内科に進んだのは、心臓そのものに興味があったのと、身体の中心的な臓器である心臓の病気を治すことに強い関心があったからです。
なお、内科と循環器内科は“生活習慣病”という点で深い関わりがあります。
生活習慣病があると動脈硬化が起きやすいですし、動脈硬化があると脳卒中や心筋梗塞になってしまいます。また、高血圧があるだけでも心不全や他の動脈の病気のリスクがなってしまいますので、これらはトータルに診ていくことが重要となります。
現在の地域を開業場所に
選ばれた理由は?
当院の開院年月は2020年5月なのですが、子供の頃から馴染みのある地域だったことが大きいです。特に“つかしん(平和堂アル・プラザつかしん)”は子供時代の思い出の場所です(笑)。
兵庫県出身で大学病院をはじめ、地域の基幹病院で勤務医として働いていたのですが、宝塚市立病院で5年程度働いていた時、今のこの場所を見つけて将来の開院場所として考えていました。
かねこ内科循環器
クリニックの
診療理念は?
患者様の声を1つでも多くすくい上げていくことです。クリニックへお越しになる方は、何かしらお体・健康でお悩みの方が多いので、そのお悩みを聞き出して、改善・解消へと繋げられるように努めています。
大きな病院だとどうしても1回1回の受診の間隔が長くなってしまいがちですが、地域のクリニックなら、患者様お一人おひとりに合わせてきめ細やかに診療することができます。
どのような患者様が
いらっしゃっていますか?
現在のところ、近隣にお住まいの方が中心です。動悸や息切れ、胸の痛みなどの循環器内科の症状をご相談いただくことが多いです。ただ、当院ではこうした胸部の症状以外にも、生活習慣病などの一般内科診療にも力を入れていますので、それも含めて幅広く診療していきたいと思っています。
幅広く診療されていますが、
特徴的な診療は?
やはり心臓リハビリを含めた循環器内科が特徴として挙げられます。潜在的に心不全のリスクを抱えていらっしゃる方は多くて、そうした人は運動をしないと余計に筋力が低下して、ちょっとしたことで心臓に負担がかかってしまう場合があります。なので、適切な運動により心肺機能と筋力を維持することが大切で、こうしたことはあまり認知されていないので、少しでも多くの方に広めていきたいです。
生活習慣病にも
力を入れている
ということですが、
どのような取り組みを?
私は総合内科専門医でもありますが、循環器専門医でもありますので、生活習慣病の先にある動脈硬化や心筋梗塞といった循環器疾患のリスクも見通して治療するようにしています。
また生活習慣病の治療は日々の自己管理が中心となりますので、ご希望の方には「Welbyマイカルテ」というアプリを用いてスマートフォンやタブレット、パソコンを使って血糖値や血圧を管理できる体制を整えています。https://mykarte.welby.jp/pages/about
患者様の日々の血糖値・血圧といったデータは医師にも送られてきて把握できるので、そのデータをもとに適切な管理・指導を行うことができます。
こうしたスマートフォンによる管理は、日々の患者様のデータが得られるというだけでなく、血圧の変化と食事内容の関係、血圧の変化と生活リズムとの関係を把握できたり、糖尿病治療中の方ではインスリン治療後の低血糖状態を早期に把握することができるというメリットもあります。
ただ、こうした管理のためにはアプリをダウンロードしていただく必要があり、ご年配の方の場合、スマートフォンを上手く扱えないということもあるので、そうした場合には従来のように紙を使った方法で対応しています。
心臓の超音波検査として
どのようなことを
行われていますか?
心臓の大きさや壁の分厚さ、心臓弁膜症の有無(逆流防止弁の異常)などを診る一般的な二次元の心エコーだけではなく、3Dエコー、スペックルトラッキング法による心エコーが受けられます。
3Dエコーでは三次元での評価になるので、2Dエコー(二次元)ではできない立体的な評価が可能です。
スペックルトラッキング法は目に見えない心臓の機能を数値として可視化できる手法であり、最新の心機能評価法です。
見た目には問題ない心臓の異常を検出することができます。
超音波検査機器以外に
どんな機器・
設備を
導入されていますか?
胸部・腹部エックス線装置、心電計、24時間ホルター心電計、肺機能検査機器(スパイロとメーター)といった各種検査機器を導入しています。
急性心筋梗塞や肺塞栓症、深部静脈血栓症、心不全を疑った場合に当日院内で結果がでる胸痛/心筋マーカー迅速測定システムも導入し、急な対応が必要な心臓の病気を除外することが可能です。
あと、心臓リハビリのために院内にリハビリテーション室を設置していて、こちらには自転車型トレーニングマシンと安全にリハビリが行えるよう、リハビリを受けられている方一人一人に心電図モニターや血圧計をご用意しています。
心臓リハビリには必ず看護師が付き添って対応しています。
理学療法士が対応するところもありますが、現在のところ当院では看護師に担当してもらっています。
あと、これはとても大事なことなのですが、急変のリスク管理のために、心臓リハビリを受けられている方の心電図を診察室や処置室のモニターでも診られるようにしています。
こうした管理体制により、常時、患者様の心電図を医師・スタッフが監視できるので、安心・安全な心臓リハビリを行うことができるようになります。
最後に、HPをご覧の方へ
メッセージをお願いします
「元気になってくれて、ありがとう」喜びとともに、患者様へその一言が伝えられるように、内科・循環器内科の専門医としてお子様からご高齢の方まで、地域にお住まいの方々へ親密で丁寧な診療を行わせていただきます。
恐らく、普段お感じの症状で疑問に思うこと、不安に思うことはたくさんあると思います。また「こんなお薬を出されたのですが、これは何のためなのですか?」というご質問でもかまいません。地域のかかりつけ医として様々な疑問・質問にお答えしますので、どうぞお気軽にご相談ください。