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慢性腎臓病(CKD)

腎臓の役割

腎臓の役割

腎臓では、毎日およそ200リットルもの血液をろ過して、老廃物を尿とともに体外へ排出する大切な役割を担っていきます。他にも、血圧や体液量の調整、ミネラルや体内の酸性度の調整を行なったりしています。腎臓が悪くなるとそれらの役割が低下し、心臓病や脳卒中などを引き起こす原因となりますので早めの改善が必要になります。

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病(CKD)とは、慢性的に腎臓が悪い状態が続いている状態全てを指します。検査などにより腎臓の障害、腎臓機能の低下が3ヶ月以上続いていることが認められると慢性腎臓病(CKD)と診断されます。

慢性腎臓病(CKD)の原因

生活習慣病や加齢による腎機能低下などが関係しており、長寿国となった日本では聖人の8人に1人が慢性腎臓病(CKD)であると言われています。

生活習慣病と慢性腎臓病(CKD)

糖尿病、高血圧、脂質異常症やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病は慢性腎臓病(CKD)と深く関わりがあります。
糖尿病になると血液中の成分バランスが崩れ、尿を作る糸球体に過度な負担がかかり、腎臓機能が低下していきます。また高血圧の方では、腎臓内の血管が硬くなり腎硬化症が引き起こされます。徐々に進行していく病気なので、日々の生活習慣の改善が大切です。

慢性腎臓病(CKD)の症状・検査・診断

慢性腎臓病(CKD)は初期症状はほとんどなく、ゆっくりと進行していく病気です。
検査では主に、血液検査と尿検査で調べます。
血液検査で血清クレアチニン値という値を調べ血液中のたんぱく質の濃度を確認します。血清クレアチニン値が高いと腎機能が低下していると言えます。
尿検査では、eGFR(推算糸球体ろ過量)という値を調べます。腎臓が1分間にどの程度、尿のもとを作ることができるかが分かり、数値が低い人ほど腎機能が低下しています。

少しでもおかしいなと思ったら早めの受診をおすすめします。

CKDステージ ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ4 ステージ5
eGFR
(mL/分/1.73m^2)
90以上 89〜60 59〜30 29〜15 15未満
腎臓の働き・重症度 正常 軽度低下 中程度低下 高程度低下 末期腎不全
症状 ・自覚症状がほぼない
・尿蛋白が出る
・血尿が出る
・夜間に何度もトイレに行く
・血圧上昇
・貧血になる
・疲れやすい
・むくみが出る
・食欲低下
・吐き気がする
・息苦しい
・尿が少ない
治療法 生活改善 生活改善 ・生活改善
・食事、薬物療法
・生活改善
・食事、薬物療法
・透析、移植の検討
・生活改善
・食事、薬物療法
・透析、移植の準備

慢性腎臓病(CKD)の治療

慢性腎不全の治療は腎臓の機能を回復させることが難しく、残っている腎臓の機能を維持することが基本です。
慢性腎臓病(CKD)の治療はステージごとに異なり、初期段階では、生活習慣の改善が主になります。進行していくと血圧、血糖、コレステロールなどを減塩やタンパク質の量制限などの食事療法や、血圧・血糖値の調整や腎機能の低下による骨折を防ぐためのビタミンDの投与などの薬物療法を取り入れ、目標値に収まるようにして治療を行っておきます。

腎機能が低下し続けると透析の検討が必要になってしまい、結果、生活をかなりの範囲で制限されることとなってしまいます。

悪くなる前に尼崎のかねこ内科循環器クリニックまでご相談ください。

規則正しい生活習慣を身につける

規則正しい生活習慣

生活習慣病が大きく関わる慢性腎臓病では、以下のような点を見直し、規則正しい生活習慣を身につけることが治療、予防に繋がります。

栄養管理

慢性腎臓病のステージに応じて、必要な栄養を取りながら、塩分やタンパク質、カリウムやカロリーなどの制限が必要になります。特に現代人は食塩の取り過ぎに注意が必要で、1日あたり3g以上6g未満に収めることが大事になります。

適度な運動

適度な運動は体重管理やメタボリックシンドロームの予防、心肺機能や筋力アップに効果的です。体の状態に合わせた運動が大切です。当院では心臓が悪い方でも医師が管理しながら運動リハビリが受けられるので、運動をしてはいけないと思ってる方でもご相談ください。BMIが25を超える方は特に気をつけてください。

睡眠・休息

十分な睡眠は適切な血圧にするためにも重要となります。体を休める時間を作り、過労にならないように注意しましょう。

禁煙

喫煙すると血管が収縮し、血圧が高くなります。その結果腎臓はもちろんその他の臓器の血流も悪くなってしまいます。当院では禁煙外来も行っていますので、タバコをやめたいと思っている方はお気軽にご相談ください。

管理栄養士による栄養指導

生活習慣病の改善のためには、毎日の食事の見直しが重要です。
当院では管理栄養士と連携して、生活習慣病と診断された方へ初回30分・2回目以降20分の栄養指導を行っています。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性腎臓病、肥満・メタボリックシンドロームといった生活習慣病の方へ、最適な食事療法をご提案いたします。

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