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心筋梗塞とは?
心筋梗塞とは、動脈硬化などが原因で心臓へ送られる酸素が少なくなり、その結果、心筋が酸素不足になって壊死してしまう疾患です。
動脈硬化のほとんどは糖尿病、高血圧、脂質異常症などに起因して起こるため、こうした生活習慣病を予防することは心筋梗塞などの重篤な疾患の予防に繋がります。
心筋梗塞の症状
心筋梗塞が起こると胸が痛むようになり(胸痛)、発症後、安静にしても激しい痛みが20分以上続くと言われています。
突然、左胸やみぞおちあたりに締めつけられるような痛み、または胸が押しつぶされるような苦しさが起こります。
心筋梗塞の検査
血液検査
心筋梗塞の発症にともない検出される血液中の酵素を確認します。
心電図
心電図を測定して心筋梗塞特有の波形を確認します。
胸部X線検査
胸部X線検査で心臓が拡大していないか、心不全を起こしていないかを確認します。
心エコー検査
心エコー検査を実施して、お体に負担をかけずに心臓でどんな異常が起こっているのかを調べます。
狭心症とは?
狭心症とは、血流の悪化により一時的に心臓が酸欠状態になることを言います。
原因のほとんどが動脈硬化で、血管の厚みが増したり、血管が狭まったりすることで狭心症が起こり、胸で痛みや苦しさを感じるようになります。
狭心症の分類
狭心症は大きく次のように分類されます。
安定型
安静時には症状は起こらないものの、運動したり階段を上ったりした時などに症状が現れやすいタイプです。
不安定型
運動時や動作時に限らず、安静にしている時でも症状が現れるタイプです。
異型狭心症
就寝中(特に明け方)や安静時に胸が苦しくなるタイプです、
そこまで動脈硬化が進行していないのに起こることもあります。
狭心症の検査
血液検査
狭心症のリスクとなりうる脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症などがないか血液検査で確認します。
また、胸痛や胸部圧迫感、背部痛などの症状が直近に出現していた場合には、心筋梗塞でも出現する心筋の酵素を測定します。
心電図検査
安静時の心電図で、心臓の筋肉に異常が起こっていることがメモリーされているかどうかを確認します。
胸部X線検査
重症の狭心症であれば、心不全が出現していることがありますので、胸部X線で確認します。
心エコー検査
超音波を使って心臓の状態を調べる検査で、超音波のはね返り(エコー)を画像化して心臓の様子を映し出します。
運動負荷心電図
安静時ではなく、運動時の心電図を記録する検査です。
狭心症の症状が現れて受診した時、すでに正常な状態に戻っていることが多いため、狭心症の疑いがある場合にはこの運動負荷試験にて心電図を記録します。
24時間ホルター心電図
携行用の小型心電計を装着していただき、深夜から早朝にかけてなど、通常では測定できない日常生活上の24時間の心電図を記録して、より詳しく狭心症を診断します。